ハワイ料理と聞いて何を思い浮かべますか?
日本でも有名なロコモコやガーリックシュリンプ、アサイーボウルなどを思い浮かべる方は多いかと思います。ハワイは食の交差点とも言われる様に、伝統的なハワイアン文化に加え、アジア移民や欧米文化などの移民により、多様な文化が入り混じった独自の食文化を形成しています。
ハワイアンフードとローカルフード
「ハワイアンフード」とはいわゆる伝統料理を指し、古くから親しまれているタロイモ使った料理などが代表的です。例えば「ポイ」は蒸したタロイモを叩いて水で溶かして発酵させたもので、主食の役割を果たします。
一方「ローカルフード」とは、移民文化により形成され発展した料理を指しています。例えば日本でも親しまれているロコモコやポケ(マグロの漬け丼)などは「ローカルフード」の代表例で、日本文化にルーツがあります。白米にハンバーグ、目玉焼きを乗せたロコモコはハワイ島が発祥と言われ、ハワイ大学ヒロ校も位置するハワイ島最大の町「ヒロ」のお店で誕生しました。これにはヒロが日系移民も多い街であるという背景にも由来していると言えるでしょう。
留学生の食傾向について
旅行の際は数日の滞在中、ワイキキ周辺で外食をすることが多くなるかと思いますが、市民や長く滞在する留学生は食費を抑えつつ食を楽しみます。カピオラニコミュニティカレッジ(KCC)で毎週土曜日に開かれているKCCファーマーズマーケットは、ハワイ最大規模のファーマーズマーケットとしてロコ(地元民)にも観光客にも人気です。屋台が並び、日本のお祭りのような雰囲気で賑わうマーケットで、安価に新鮮な野菜や果物を購入できます。
カピオラニコミュニティカレッジ(KCC)ファーマーズマーケットの図
また、留学生はホームステイ滞在中は朝食・夕食をホストファミリーに提供してもらうことが出来るため、朝食はシリアルやパンなど簡単なもので済ませ、夕食はホストファミリーが作った料理や、インスタント料理などを食べています。また、一人暮らしを始めてから料理をするようになったという学生も多くいらっしゃいます。
観光業の盛んなハワイでは、サービス業の雇用を生み出す「食」は非常に重要な位置づけとも言えます。例えば留学先として人気なオアフ島のカピオラニコミュニティカレッジ(KCC)でも、実践的な調理学部は特に有名な学部となっています。このように食を通じて、文化を学び楽しむことができるのも、ハワイを留学先として選ぶ大きなメリットでしょう。